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仕事

今日は、今の仕事のことを書こうと思う。


今、私は主に中学校で、特別授業の講師をしている。
教師ではない。
NPO団体に所属するファシリテーター、という身分だ。

各学校や教育委員会からの依頼を受けて、外部から出向き、
いじめ・暴力防止のための出前授業をしている。

ファシリテーターと聞いてピンときた人もいると思うが、
授業はワークショップ形式をとっている。
私が子ども達に一方的に何かを教えるのではなく、
子ども達1人1人が考え、お互いの意見を出し合い、
みんなで答えを作り上げていくという形だ。

この、ワークショップ形式に学校の先生方は違和感を感じるようだ。
というのは、学校の授業と言うのは【最初に答えありき】であり、
それに対し、ワークショップではそれぞれがそれぞれの答えを得ていくものなので、
落としどころがなく授業が終了するのが落ち着かないらしい。

なので、たまに異論を唱える先生、クレームを付ける先生も、もちろんいる。
授業そのものよりも、そういった先生方とうまくやっていくことが
この仕事の一番の難しさかもしれない。

それでも、子ども達に暴力の悲しさ、コミュニケーションの大切さを伝えていくことは
何にも代えがたいやりがいを感じる。
1回の授業ですべてを変えていくことは難しくても、
自分は『種まきをしている』、そう思いながら日々頑張っている。


授業をしてる学校は、実は私の住んでいる地域にはなくて、
片道2時間くらいかけて遠くの学校へ通っている。
一番近い学校でも車で40分かかる。
朝一から授業が始まるときは6時前に家を出る。

やってみてわかったが、この仕事は知識・技術や精神的なことよりも
むしろ体力が最も大事な仕事だなと思った。
契約で動いているので仕事に穴をあけるわけにはいかない。
子どもが熱を出そうが、人身事故で電車が遅延しようが、
それは言い訳にならないのだ。

多い時には連続5時間の授業を喋り倒し、
なんだろう、学校ってそれ以外にもなんだか消耗が激しい気がする。
家に帰るとぐったりだ。

もちろん自分も倒れるわけにはいかない。
家族も含めた、日頃の管理がとても大切になる。

その代わり、仕事を入れる日を自分で決定できるので、
(もちろん訪問先の学校と調整をするが)
子どもの大事な行事の日などは確実に空けることができる。
仕事量もある程度コントロールできる。週に何回行くか、とか。

会社勤めをしていた時には、この、子どものために休みを取るのが
とても難しかった。
取っちゃいけないわけじゃないけど、堂々と取れなかった。

頻繁にとると白い目で見られ、周りに気を遣って頭を下げながら
お願いしなければならなかった。
最も大切な存在のためのことなのに、ズルはしていないのに、
胸を張って休みを申請できないのがいつもいつも疑問だった。


本当に、良い仕事に出会えたと思う。
健康に配慮して、息長く、続けていきたい。






by Miss-Lavendar | 2016-11-03 10:07 | ◆ 多感・雑感

日々感じることをつづっています。


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